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剣道の小刀ホルダーのオーダー紹介

革工房すだくでは、ご依頼に応じてさまざまな品を革で仕立てています。

今回はその一例をご紹介します。

旧武徳殿 wikipediaより掲載

 

すだくの工房は京都市武道センターが近く、文化財でもある旧武徳殿では剣道の試合が今も行われています。

高校生の時は弓道部だったので、試合のたびに武道センターの弓道場にお世話になっていました。

 

日本在住のフランス人のお客様が、武徳殿で稽古をされており、稽古帰りにご来店。

二刀流を修めておられるとのことで、大刀と小刀を構えての稽古となりますが、練習中は小刀を使わない場面もあるそう。

その場合は、いったん小脇に抱えて練習するそうですが、大変なので、一時的に腰に差しておけるケースを制作してほしい、とのご依頼でした。

 

小太刀ホルダー、という名称のものがネットには出てきますが、特に販売されているものでもないので、いちから型を考えてのオリジナル制作となりました。

防具の垂れの帯を通して使用できるような形で、激しい動きになるので金具も使わず、厚めの革一枚使いの故障しにくい仕様で検討。

斜めに挿しやすく、動きにも邪魔にならない角度で使えるように設計しています。

サンプルを制作し、実際に試していただいたのち、修正して本制作。

ご自身の名前も白文字で入れて、最終的に丈夫で良い仕上がりの品となりました。

 

ちなみに、剣道において日本ではあまりメジャーではない二刀流ですが、世界大会では割と多いようで、やはり剣豪宮本武蔵の知名度から来る人気なんでしょうか。

以前出展したJapan Expo Parisでも、コスプレ用の武器屋さんが4店ぐらいありましたし、日本刀は大人気でした。

 

お客様にご承諾いただいておりますので、もし二刀流用の腰差しホルダーをお探しの方がおられましたら、ぜひご相談ください。